車屋の為になる話

車の塩害対策4選!沖縄の車屋が教える!

車

沖縄の青い空、青い海を眺めながら、車の窓を全開にしてドライブ。

最高ですよね♪

 

でもあれっ?沖縄って錆びてる車多くない?塩害が原因?

この記事では塩害によって起きること、塩害への対策など沖縄で車を所有する上で押さえておくべきことをご説明していきます。

 

最後まで読んで頂ければ、もう塩害なんて怖くなくなっているはずです♪

 

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沖縄の塩害を知り、愛車をキレイに保ち、素敵なカーライフを送りましょう!

沖縄では塩害被害はどのくらいある?

海

沖縄の海沿いを車で走る、沖縄でやってみたいことの一つですよね!

沖縄への旅行時、レンタカーなどで走る分には何も気にする必要はありません。

 

しかし沖縄で生活し、自分で車を所有する場合、必ず知っておかなければいけないことがあります。

 

それは「塩害」です。

 

塩害とは、海(海水)に含まれる塩分が植物、建築物、構造物に及ぼす害の総称です。

ここでいう塩害は、車への塩害です。

 

沖縄での車に対する塩害被害について、いくつかご説明していきます。

車の外装への塩害被害

車

車の外装には、新車でもない限り、大なり小なり必ずキズがあります。

どんなにキレイに見えても絶対にキズはあります。

 

小石が当たったような点キズや、飛び石キズ、何かがこすれたようなキズ、ひっかいたようなキズ、へこみ、へこみを伴っているキズなど、外装には様々なキズがあるのです。

 

キズによって塗装が剥がれ、地の出た部分に塩分が付着すると、茶色く錆が出ます。

これが外装への塩害です。

 

沖縄の風は、全て潮風で、海からの距離によってその濃度が変わります。

 

沖縄で海の近いところに住んでいる、または海の近い職場の人が所有している車は、濃度の高い潮風に長時間当たっているので、塩害の影響が大きく錆の進行が早いのです。

車の下廻りへの塩害被害

はいつくばり

外装には必ずキズがあることと同様に、下廻りにもキズがあります。

砂利道や悪路を走れば、下廻りは当然キズつきますよね。

 

「アスファルトの道路しか走っていないからキズつかないよ」

と言う方もいらっしゃると思いますが、そんな車の下廻りにもキズは付くのです!

 

年々、公共整備が充実していて、道路には運転の妨げになるゴミなどもほとんど落ちていません。

 

しかしキレイなアスファルトの上にも細かい砂や、タイヤに挟まって落ちている小石などがクルマの走行で巻き上がり、タイヤハウスやシャーシなどにキズが入ります。

 

外装への被害と同様に、傷ついた部分に塩分が付着し、錆になります。

 

上の画像は実際に沖縄で使用されているクルマの下廻りの画像です。

 

下廻りは普段から見える部分ではないので、気が付いたらこの画像のように錆がすごく進行していた!なんて恐ろしい事態にもなりかねません。

道路からの塩害被害

道路

沖縄での塩害被害の原因は、主に外的要因にあります。

先ほどの潮風やキズの他に、道路の表面からの塩害被害があります。

 

分かりやすく説明しますと、

  1. 雨が降ります
  2. 風が海から塩分を運んできます
  3. 塩分が雨と混ざり地面に降り注ぎます
  4. 雨が道路の表面に溜まります
  5. クルマが走るとタイヤの回転で巻き上がります
  6. 下廻りに大量の塩分が付着します
  7. 錆が出ます(または進行します)

 

以上のような流れにより、道路からの塩害被害に繋がります。

最大の塩害被害

傘

沖縄で最大の塩害被害は台風です。

台風は海面で発生していますので、まさに塩分の塊みたいなものです。

 

台風が来ると、塩分を大量に含んだ雨で外装を攻撃され、塩分を大量に含んだ風で下廻りも攻撃され、さらに道路に降り注ぐ雨はもう海みたいなものなので、四方八方から塩分が押し寄せる最悪最大の被害を受けます。

 

台風にも雨の少ない台風と、多い台風があります。

雨と塩分は比例していて、雨が少ない台風は塩分が少な目、雨が多い台風は塩分が多めになります。

雨が多い台風が来ると憂鬱になります。

 

沖縄では、台風後にはガソリンスタンドの洗車機が大混雑している光景をよく目にします。

普段全く洗わない人も、台風の後だけは洗います。

台風がどれだけ塩害被害を及ぼしているかがわかりますよね!

 

以上4つの外的要因が、沖縄の車に与える塩害被害になります。

沖縄の塩害地域はここだ!

砂浜

沖縄の塩害地域は・・・ズバリ全部、沖縄本島全体です!

言葉の通りです。

 

全部と言ってしまうとそれまでなのですが、沖縄は島なので端から端までどこにでも塩が存在している状態なのです。

 

先ほども少し触れましたが、海に近い場所ほど塩分濃度の高い潮風が吹きます。

沖縄本島は細長い島なので、西側と東側のちょうど間のところは、海側に比べると塩分濃度は高くはないです。

 

高くはないだけで、風にはしっかりと塩分が含まれているので塩害はあります。

 

そんな沖縄本島で私の知る限り、塩害の影響が大きく出る地域は、沖縄本島北部の名護市北部から国頭村にかけての道です。

58

ここで余談ですが、沖縄本島には空港のある那覇市と最北端の辺戸岬(へどみさき)まで通っている国道58号線という沖縄県最強の国道(通称:ごーぱち)があります。

 

沖縄本島にはレンタカーが沢山走っていて、その中には初心者マークのドライバーやペーパードライバーも数多いです。

 

その理由は国道58号線があるからです。

 

沖縄本島を初めて運転する土地勘が全くない方でも、どんな方向音痴の方でもこの国道58号線を走れば南から北まで迷うことなく行けます。

 

そんな国道58号線は塩害の影響が大きく出る地域である沖縄本島北部の名護市北部から国頭村にも通っています。

 

上の画像で見て頂くとわかりやすいのですが、真ん中にある道路が国道58号線で、沖縄本島北部の名護市北部から国頭村国道沿いは、すぐ海になっています。

しかもよく見ると海と道路の間にテトラポットが敷き詰められているのが確認できます。

 

テトラポットは波が上がってこないように設置されているものですが、波が強いときには、テトラポットに波が当たり、激しい波しぶきが出て道路にまで飛んできます。

 

その海水を走行中のクルマのタイヤが巻き上げて、下廻りに付着し、錆になります。

また下廻りに元々キズや錆がある場合は錆が進行する大きな原因になってしまいます。

車の塩害対策にかかる費用

沖縄の車への塩害の種類、原因、地域をご理解していただいたので、次は塩害への対策をご説明していきます。

サビドメ

ジープ

まずはサビドメです。

沖縄で一番ポピュラーな下廻りの塩害対策で、且つ絶対に外せないものです。

 

粘り気があり、ベタベタした素材を下廻り、エンジンルーム、ドアのヒンジ等に塗布します。

それによって塩分が下廻りの鉄部分に直接付着しないようにします。

色は黒、赤、黄、透明など様々あります。

 

沖縄に限らず、クルマを購入するときには色々なオプションをつけていきますよね。

ナビ、ETC、ドライブレコーダー・・・そして大体最後あたりに「あとサビドメもお願いね」的な感じでオプションに付け加えられます。

これが沖縄のスタンダードなクルマの注文の流れです。

 

サビドメは施工業者によって値段設定は異なりますが、

 

  • 軽自動車・・・・・30,000~35,000円
  • 小型乗用車・・・・35,000~40,000円
  • 普通乗用車・・・・40,000~45,000円
  • ミニバンクラス・・45,000~50,000円

 

沖縄でのおおまかな金額設定はこんな感じです。

これはサビドメ施工のみ(材料費+工賃)の金額になります。

 

沖縄では昔から油性のサビドメが主流でしたが、2018年からは水性サビドメに切り替える業者が増えてきています。

 

水性サビドメの売りは、油性に比べて耐久性が良く、ベタベタしない、透明だから下廻りの視認性がいいというものです。

これから注目のサビドメですね!

 

あと補足ですが、施工前に下廻りが汚れていたりすると、洗浄作業が必要となりますので、下廻り洗浄代が加算されるケースがあります。

 

サビドメ施工をお願いするときは併せて確認しておいた方がいいですね。

コーティング

水弾き

次にコーティングです。

コーティングは主に外装の塩害対策です。

 

クルマの外装(ボディ)全体にポリマーやガラスの膜を張り、様々な外的要因からボディを守るものです。

 

コーティングにより効果が期待できることは、直接走行中の飛び石や、鉄粉による被害の回避です。

ボディへのコーティングの効果

bmw

前述しましたが、クルマは走行中タイヤに挟まっている細かい小石などが巻き上がり、タイヤハウスやシャーシなどにキズが入ります。

 

巻き上がった小石が弾けて後続車のバンパーやボンネットに当たりキズが入ってしまう場合もあります。

 

また道路の表面上には鉄粉が常にあり、舞ったりしています。

この鉄粉がどこから来ているかというと、

  1. すでに下廻り、外装が錆びているクルマから走行中の振動などで錆びた鉄や鉄粉が落下している
  2. クルマのブレーキによる鉄粉

 

1は沖縄自体が塩害地域なので、当然下廻りやボディが錆びてるクルマも多く走っています。

 

2について詳しく説明しますと、クルマには前輪(車種により後輪にも)の鉄製のディスクに、ブレーキパッドを当ててその摩擦力で減速させるディスクブレーキがついています。

 

踏む

ブレーキパッドを当てている時に、ディスクからこすれて鉄粉が飛びます。

その鉄粉が道路、その空気中に舞い、その舞った鉄粉が走行中のクルマに刺さったりします。

 

鉄粉は、「粉」と書きますが、とがった形状のものもあり、それがクルマのボンネットなどの鉄の部分につき刺さり、そこから錆が広がったりします。

 

ボディのコーティングをしていれば、鉄粉を弾いたり、また刺さったとしてもコーティングの膜により、ボディまで届かないこともあるので、錆の元を断つという意味で塩害対策となるというわけです。

 

また小石などが弾けて飛んできて出来たキズも同様に、コーティングの膜で止まれば錆にはつながらないということです。

フロントガラスへのコーティングの効果

走行中

フロントガラスは塩害とは無縁ですね。

強いてあげるなら、塩害による白っぽいべたついた汚れをサッと取りやすいということですね。

 

あとは塩害とはあまり関係ないのですが、フロントガラスをコーティングしていれば小石の飛び石でガラスに当たっても、膜で止まればラッキーです♪

 

というのも、もしガラスにキズが入ってしまい、そのキズのサイズが車検の通る範囲のサイズを上回ってしまうと、最悪ガラス交換しないといけないケースもあるからです。

 

コーティングの値段設定も施工業者によって変わります。

 

サビドメと違って種類がケタ外れに多く、軽自動車一つ取っても7~8種類のコースがあったり、ボディとガラスで別のコーティングがあったり、その組み合わせがあったりなかったり・・・

概算でもここに書くことが難しいのでやめておきます。

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塩害に強い車って?

シボレー

塩害への一番の対策は何かと考えたときに、「塩害の影響を受けない車に乗れば良い」と考えた方もいるではないでしょうか?

しかし2018年現在、そのようなクルマはまだ誕生していません。

 

塩害の影響が最小で済むクルマ=塩害に強いクルマを私の見解でご説明していきます。

もちろん大統領の乗るクルマなど飛躍し過ぎた話は致しません。

 

私が見てきた中で塩害に最も強い車は、トヨタレクサスですね。

トヨタのクラウンやセルシオ、レクサスの上位グレードはかなり強い印象です。

 

個人的には塗装が厚く、硬いといった印象で、コーティングをしていないボディでも浅いキズぐらいでしたらサビも発生しません。

 

下廻りに関しても、アンダーカバーがされているので直接塩害の影響を受けないようになっています。

 

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一度に沢山の車を見ることが出来るので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか?

沖縄の自動車錆対策〇〇選!

沖縄でクルマを所有する上で錆への対策は必至です。

 

サビドメ、コーティングについては先ほどご説明しましたので、それ以外の日常での基本的な沖縄での錆への対策4選がこちらです!

車庫管理

シャッター

沖縄は島で海が近いので風が強いです。

 

潮風に直接触れることにより錆が進行していくので、風に当たらないような場所に駐車できればそんな心配はいりません。

それが車庫です。

 

車庫に入れれば錆の発生や進行を防ぐことができますし、車庫の有無で同じ年式・車種でも雲泥の差が出ます。

それに防犯上も車庫の方が安心ですよね♪

洗車

車

車庫を持つことが難しい方でも大丈夫です。

塩が付くことは防げませんが、付いた塩を落とせば良いのです。

洗車をしましょう。

 

しかしいざ洗おうとすると時間もかかりますし腰が重いですよね。

洗車といえばよく泡立ったスポンジでゴシゴシして・・・というシーンを想像しがちですが、水洗いだけでOKです。

 

水洗いも厳しい方はドライブスルー洗車でも大丈夫です。

 

ここで注意ですが、沖縄の水道水は石灰が含まれているので、洗って放って置くと水アカが白く残って取れなくなってしまうことがありいます。

水洗いした後はしっかりとふき取りましょう。

下廻り洗浄

タイヤ

下廻りに関しては、洗車をする時に一緒にやってしまいましょう。

外装の洗車と違い、ホースの先を指でつぶして水圧をかけた水をバーっと下廻りに当てるだけで良いです。

 

ふき取る必要もありませんので、手間にはなりません。

ただ洗車した後は少しクルマを走らせた方が良いです。

 

ドアの隙間や、ヒンジの部分など完全にふき取ったつもりでも、クルマを動かすことによって流れ出てくる水が至る所にあるので、軽く走らせて風や振動で残った水分を吹き飛ばしましょう。

台風のあと

蛇口

台風が去った後には必ず洗車をしましょう。

沖縄最大の塩害である台風後に洗車を怠ってしまうと、ものすごいスピードで錆が進行します。

 

これは大げさではなく本当なので、外装も下廻りも必ず洗いましょう。

アンダーコート相場

男

沖縄でサビドメの昔からの呼び名で現在も使われている「アンダーコート」。

 

先ほど「車の塩害対策にかかる費用」の方でサビドメの価格をご説明しましたが、アンダーコートとは文字通り「アンダー」=下(した)という意味なので下廻りのみの施工となるので、価格は異なります。

 

お店によっては、アンダーコート=クルマ一台分のサビドメの意味合いでお客様に伝えているところもあります。

沖縄の年配の方々はまさにこの感覚の方が9割ぐらいです。

 

アンダーコートの類似商品でシャーシブラックなどもあります。

これも素材は全く違うのですが、アンダーコート=サビドメ=シャーシブラックという感覚の方もいらっしゃいます。

 

この場では下廻りのサビドメという本来の意味で使わさせていただきます。

アンダーコートの価格相場は、おおよそ15000~20000円です。

 

下廻りに塗布するサビドメの効果は有限で、少しづつ剥がれていくので、3年に一回や車検毎に再施工を希望される方もいらっしゃいます。

ジーバートの効果は?

国旗

ジーバートとは、アメリカ発のサビドメで、日本だけでなく世界で使われているサビドメです。

沖縄でももちろん有名で、サビドメと言えば「ジーバート」という方は多いです。

 

先ほど沖縄でサビドメと言えば「アンダーコートという方が多い」とご説明しましたが、もっと細かく言うとアンダーコート=サビドメ=ジーバートという感覚の方が多いです。

これもまた沖縄の年配の方に多いことが特徴です。

 

そんなジーバートの効果は半永久的に錆を防ぐというコンセプトのもと、広まっています。

 

実際に私の知り合いでジーバートを施工した人は、沖縄で新車から8年くらい乗っていて「全然錆が出てこない、すごいよこれ」と言っていました。

 

もちろんノーメンテナンスで錆を防げるわけではありません。

 

洗車や下廻りの水洗いなどの基本のケアをしながら、クルマを維持していくことが大切です。

上質なサビドメ × クルマのケア = キレイに長持ち

というイメージですね♪

 

価格は以下になります。

 

  • 軽自動車・・・・・50,000~70,000円
  • 小型乗用車・・・・60,000~70,000円
  • 普通乗用車・・・・70,000~75,000円
  • ミニバンクラス・・95,000~110,000円

 

先ほどご覧頂いた金額よりも少し高めの設定ですが、伝統・実績・信頼のあるサビドメブランドなので、何より安心出来ますよね!

塩害対策コーティングって?

スキップ

クルマのコーティングは大きく分けるとポリマーコーティングとガラスコーティングに別れます。

 

クルマのボディに膜を張るコーティングに塩害対策専用のものは今のところありません。

 

クルマのコーティングは、皆さんが持っているスマホの画面のフィルムに置き換えて考えてみると分かりやすいと思います。

 

スマホのフィルムにも保護フィルム、ガラスフィルムと2種類ありまして、前者の素材はポリエステル系で、後者の素材はガラスです。

 

それぞれのメリット、デメリットが以下になります。

 

  • ポリエステル系のメリットは値段が安いこと、デメリットはキズが入りやすいことです。
  • ガラス系のメリットは硬いのでキズが入りにくく衝撃に強い、デメリットは値段が高いことです。

 

クルマの2種類のコーティングもほぼ同じ違いです。

 

私は最初に手間や費用をかけて後で楽をしたいタイプなので、塩害対策にはガラスコーティングをおススメします。

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おわりに

今回は、沖縄で車に乗る人必見!塩害対策の4つを知らないと損するについてご説明してきましたが、いかがでしたか?

 

この記事の塩害対策を実践すれば、沖縄で素敵なカーライフを楽しむことができるはずです!

 

塩害に臆することなく、沖縄のキレイな海を見ながらドライブを楽しみましょう!